[リスボン/マドリード 22日 ロイター] - 米自動車大手フォード・モーターと中国同業の吉利汽車(ジーリー)は、フォードがスペイン東部バレンシア近郊のアルムサフェス工場の一部を吉利に売却することで合意した。工場インフラの共同利用につながり、吉利はスペイン国内で電気自動車(EV)を生産できるようになる。スペイン紙ABCが22日報じた。
ABCが事情に詳しい関係者の話として伝えたところによると、23日にスペインのサンチェス首相とフォード欧州のジム・バウムビック社長が同工場を視察する際に発表が行われる見通し。
この合意により吉利は、欧州連合(EU)域内に製造拠点を確保し、中国からの輸入EVに課される関税を回避しつつ、欧州市場への直接的なアクセスを手に入れる。ABCによると、吉利は同工場でEV「EX2」を生産する見通し。
一方でフォードは、工場インフラの共同利用を通じて固定費を削減し、同工場の雇用と生産を維持することが可能になる。アルムサフェス工場は複数モデルの生産終了やSUV(スポーツタイプ多目的車)「クーガ」への依存度が高いといった事情から、今後の見通しが不透明になっていた。