[ブダペスト 22日 ロイター] - 民族主義者のビクトル・オルバン前ハンガリー首相は21日夜、自身が所属する野党「フィデス・ハンガリー市民連盟」の事務所が検察当局の家宅捜索を受けてインターネットサーバーを押収された後、交流サイト(SNS)のフェイスブックに「抵抗声明」を発表した。中道右派のマジャル政権下で、オルバン氏に近いシュヨク大統領とポルト憲法裁判所長官を退任に追い込むための憲法改正案が議会で可決されたことを受け、ハンガリーは「民主主義国家ではなくなった」と批判した。

4月の総選挙では、マジャル氏が率いる与党「ティサ(尊重と自由)」が過半数を大きく上回る議席を獲得してフィデスが大敗したため、オルバン氏は16年にわたる首相の座から退いた。

検察当局はロイターに対して電子メールで、家宅捜索はオルバン前政権下の国家文化基金での「横領および他の刑事犯罪」の捜査に関連した動きだと説明した。

オルバン氏は記者団に、検察当局が党員のデータベースや電子メールが保存されたサーバーを押収したと述べ、フィデスを法的に活動できなくする政治的な動機に基づいた動きだと非難した。

オルバン氏は「国家文化基金の問題は、単なる口実に過ぎない」とし、不正行為は一切なかったと主張。「このようにして作り出された新しい政治体制は正当性を欠いている(中略)フィデスは、議会内外での権力の乱用に対してあらゆる平和的な手段を講じる」と語った。

調査会社メディアンが今月実施した世論調査では、ティサの支持率が60%に達したのに対し、フィデスは18%にとどまった。フィデスは総選挙後に混乱状態にあり、院内総務が先週辞任した。

Reuters Copyright (C) 2026 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。