Jonathan Saul

[ロンドン 22日 ロイター] - 中東の紅海で22日、タンカー4隻が針路を変更し、うち2隻は新たな目的地としてスエズ運河を示したことが船舶追跡データから分かった。イエメンの親イラン武装組織フーシ派が船舶に対し、サウジアラビアの港湾への航行を避けるよう警告したことを受けた動きとみられる。

船舶ブローカーのクラークソンは「サウジに対するフーシ派の敵対的行動の脅威が、タンカー業界全体に影響を及ぼし始めている」と指摘。「サウジの紅海沿岸ヤンブー港で積み込みを終えた複数のタンカーが、バベルマンデブ海峡に向けて南下するのではなく、スエズ運河方面に針路を変更したとの報告がある。一方、他の船舶は指示を待って現在の位置にとどまっている」と述べた。

紅海とアデン湾で海上警備活動を行っている欧州連合(EU)の海軍部隊「アスピデス」が22日に発表した勧告は、イスラエル、米国、サウジと関係のある船舶はフーシ派の攻撃を受けるリスクが高く、脅威レベルが下がるまで紅海およびアデン湾の航行を避けるよう推奨している。

勧告では、サウジの港に最近寄港したり、貨物の積み降ろしを行った船舶に対し、「船舶自動識別装置(AIS)の送信を最小限に抑え、標的とされる恐れのあるデジタル情報を制限することで、電子的な痕跡を減らす」よう求めている。

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