[オタワ 21日 ロイター] - カナダのカーニー首相は21日、トランプ米大統領と電話会談し、貿易交渉を強化することで合意したと明らかにした。
カーニー氏は記者団に対し「(トランプ)大統領と話し合い、協議を強化することで合意した。われわれはこれを直ちに開始する。これは交渉の一環であり、最初の目標は包括的な合意を得ることだ」と述べた。トランプ政権が20日に発表した、カナダからの幅広い輸入品への50%の関税措置については、米国が実行に移した場合、あらゆる選択肢を検討する認識を示した。
カーニー氏はまた、米国産アルコール飲料の販売禁止措置について、カナダの各州は包括的な米国との貿易合意の一環としてのみ解除すべきだと指摘。カナダではアルバータ、サスカチュワン両州を除くほぼ全ての州が、米関税への対抗措置として米国産のビール、ワイン、蒸留酒の販売を禁止あるいは厳しく制限している。
こうした中、カナダの各州首相は新たな関税措置を強く非難。オンタリオ州のフォード首相は、カナダは新たな関税に対して「同規模の」報復措置で対応すべきだと主張。アルバータ州のスミス首相は、新たな関税はカナダと米国双方の労働者に悪影響を与えると述べた。
トランプ大統領はこの日記者団に対し、カナダに対する関税措置は山火事への対応ではなく、貿易問題に基づくものだと説明。先週には、カナダで発生している山火事の煙の影響が米中西部や北東部に及んでいることについて、カナダに責任があると非難し、汚染のコストは関税に加算されると警告していた。
米通商代表部(USTR)によると、関税はカナダからの輸入品のうち200億ドル近くに適用される。米商務省国勢調査局のデータによると、これは2025年に米国がカナダから輸入した財(モノ)の総額3820億ドルの約5.2%に相当する。