Shubham Batra Manoj Kumar
[ニューデリー 21日 ロイター] - 国際通貨基金(IMF)の高官は20日、原油価格を押し上げている中東紛争やエルニーニョ現象によって、インドの2026/27年度の国内総生産(GDP)成長率に下振れリスクがあると指摘した。
インドは、石油の80%近くを輸入に依存している。IMFは7月に公表した世界経済見通しで、インドの26/27年度成長率予測を10ベーシスポイント(bp)引き下げて6.4%とした。27/28年度の予測は20bp引き上げて6.7%とした。
IMFのインド・ブータン上級駐在代表、ラニル・サルガド氏はロイターのインタビューで「下振れリスクはおそらく2つある」とし、イラン情勢とエルニーニョを挙げた。
イラン情勢については「紛争が再び拡大し始めており、原油価格に影響を及ぼす」と述べた。
エルニーニョに関しては、インドでモンスーン(雨期)の降水量が平年より少なくなり、農業への影響が懸念されている。
サルガド氏は、7月の予測は、エルニーニョの影響を完全には反映していないと説明。「モンスーンは遅れ、7月にはいくらか回復したが、今後の展開を見守る必要がある」と述べた。
IMFは昨年11月、インドのGDP統計について、方法論的な弱点を理由に下から2番目の「C」と評価した。インドは25年10─12月期GDPから基準年度を11年度から22年度に変更し、新たなデータを加えるなどして精度向上を図った。
サルガド氏は、インド統計局が今年末に向けて公表する新基準年に基づく過去の統計を見た上で、統計の質を再評価する予定だと述べた。