[17日 ロイター] - ウクライナのゼレンスキー大統領は17日、第2次世界大戦中にポーランド人虐殺に関与したウクライナ蜂起軍(UPA)をたたえ、軍特殊部隊の呼称に取り入れた決定を巡りポーランドとの間に生じた亀裂を修復するための措置を表明した。
ゼレンスキー氏は、ポーランドとの関係に関する政府高官会議を主宰。緊張緩和に向けた新たな外交措置を約束するとともに、ポーランド人虐殺についての調査を拡大し、虐殺に関する諜報・治安当局の資料を公開すると約束した。
また、2022年のロシアによるウクライナ侵攻後、ポーランドがウクライナに対して実施してきた多大な支援を踏まえると、両国関係の改善は極めて重要だと強調した。
ゼレンスキー氏は会議後、短文投稿サイト「X」に「ロシアによる本格侵攻開始後、ポーランドはウクライナに対して大きな支援を提供してくれた。我々はポーランドに感謝している」と投稿した。
ポーランドのトゥスク首相は、ゼレンスキー氏の発言を歓迎。Xへの投稿で「両国を結び付けている問題についても、今日両国を分断している問題についても、真剣かつ友好的に対話する用意がある」と表明した。
ウクライナが特殊部隊の呼称に関する計画を発表した後、ポーランドのナブロツキ大統領はゼレンスキー氏に授与していたポーランド最高位の勲章を剝奪していた。
一方、ウクライナ政府当局者らは、特殊部隊にUPAの名称を冠する決定を撤回する考えを示していない。どの人物や組織を英雄として顕彰するかはウクライナ自身が決める問題だとしている。