専門家らは、体細胞突然変異を老化科学における「最も攻略が難しい課題」と位置付ける。予防や修復が困難で、単一の薬で狙える経路も存在しないからだ。

ニューヨーク大学グロスマン医学部のマイケル・レオーネ助教も「突然変異へのアプローチは難易度が高すぎる。まずは老化した細胞の除去など、より現実的な標的を優先するのが理にかなっている」と指摘する。

このモデルは、「人類が190歳まで生きられる」と主張するものではない。どのメカニズムがどれだけ寿命を縮めているのか、そしてどこへの介入が最も重要であるかを示しているのだ。

最も重要な知見は、人間の寿命を制限しているのが体全体ではなく、ニューロンと心筋細胞という2種類の細胞だと特定した点にある。これらの細胞は自らを置換できず、DNAの傷を分散させることもできない。

ワイスは「再生できる器官をこれ以上保護しても得られるものは少ない。真に価値ある挑戦は、脳と心臓の細胞のDNAを守ることだ」と述べる。「この研究が示したのは長寿の可能性ではなく、研究の優先順位だ」

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