David Shepardson
[ワシントン 17日 ロイター] - 米連邦通信委員会(FCC)のアンナ・ゴメス委員(民主党)は17日、米3大テレビネットワークの2つ、ABCとNBCの放送免許を剥奪するよう求めたトランプ米大統領の発言を非難した。
トランプ氏は、16日夜のプライムタイム(高視聴率帯)に選挙の不正を巡って実施した国民向け演説を放送しなかったABCとNBCの放送免許を剥奪すべきだと訴えた。
これを受けてゴメス氏は17日、両放送局は共和、民主両党の歴代政権下でも「同様の編集上の判断」を下しているため、トランプ氏の要求は「不条理だ」と指摘。「こうした編集上の判断は合衆国憲法修正第1条によって保護されており、FCCには、あからさまに政治的な演説の放送を拒否したことで放送局を処罰する権限はない」と述べた。
さらにゴメス氏は「これは放送局をいじめる露骨な企てであり、FCCは加担すべきではない」と付け加えた。ゴメス氏はFCCでは唯一の民主党委員。
放送局の免許取り消しには複数段階の手続きや司法判断が求められる。
専門家によると、放送局は憲法修正第1条により何を放送するかを決定する権利を与えられている。歴史的に、大統領の演説は国民に重要な情報を提供するものとして大半を放送してきたが、当局者によると民主党のオバマ、バイデン両大統領の演説を放送しなかった事例はある。
ABCは米娯楽・メディア大手ウォルト・ディズニーが保有。NBCは米通信・メディア大手コムキャスト傘下の放送局。