[上海 20日 ロイター] - 中国人民銀行(中央銀行)は20日、銀行貸出金利の指標となる最優遇貸出金利(ローンプライムレート、LPR)を市場の予想通り14カ月連続で据え置いた。

1年物は3.00%、5年物は3.50%に維持した。

ロイターが市場参加者23人を対象に先週実施した調査では、全員が両金利の据え置きを予想していた。

中国の新規・既存融資は主に1年物LPRに基づいており、5年物LPRは住宅ローン金利に影響する。

LPR据え置きは、第2・四半期の経済指標が予想を下回り、中国の不均衡な成長を浮き彫りにする中でも、忍耐強く金利を維持する政策当局の姿勢を示している。

人民銀行は今月上旬、中国経済は強い供給と弱い需要という構造的なミスマッチに直面しているとの認識を示し、適度に緩和的な金融政策を維持するとともに、国内消費を回復させるため金融支援を強化すると表明した。

市場の焦点は今後、下期の経済政策方針を定めるとみられる共産党中央政治局会議に移る。

パンテオン・マクロエコノミクスのシニアエコノミスト、ケルビン・ラム氏は「市場の関心は、経済問題を主要議題とする7月末の中央政治局会議に向かっている」と指摘。「政策当局が家計のバランスシート安定化の重要性を認識し、資産価格下落と消費者信頼感低下という負の連鎖を断ち切るため、不動産部門の安定に向けたより包括的な計画を準備している兆しがないか注視する」と語った。

INGのグレーターチャイナ担当チーフエコノミスト、リン・ソン氏は「金融面では、インフレ率が低水準ながらプラス圏にあることは、必要と判断されれば人民銀行のさらなる緩和を妨げない」と分析。「政策当局は潤沢な流動性の維持に努めており、この四半期内に利下げが行われる可能性は十分にあるとみている」と述べた。

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