[上海/北京 19日 ロイター] - 中国のメモリー半導体最大手、長鑫存儲技術(CXMT)による86億ドル規模の新規株式公開(IPO)で、募集に対する機関投資家からの応募が500倍を超えたことが19日の提出書類で明らかになった。ただ、需要は最近の中国ハイテク企業のIPOほど過熱しておらず、世界的な半導体株売りを受けた慎重姿勢が反映された。
今後の焦点は、今月下旬に予定されるCXMTの上海証券取引所ハイテク新興企業向け市場「科創板」への上場に移る。中国政府が米国との技術競争で自給自足を推進する中、他にも注目される一連のIPOが控えており、今回の上場は市場にとって試金石となる。
CXMTは19日の声明で、投資信託や年金基金、保険会社などの機関投資家からの応募が計1兆2400億株に達したと明らかにした。機関投資家向けの発行株数は21億7000万株。
応募倍率は約570倍となる。堅調な需要を示す水準だが、最近の科創板でのIPOと比べると大幅に低い。
例えば、珠海トリノマブ・ファーマシューティカル、重慶ジェノリ・テクノロジー、武漢長進光子の公募は、いずれも機関投資家による応募倍率が5000倍を超えていた。
今年に入ってアジア最大となるCXMTのIPOは、これまで急騰していた半導体株が激しい売り浴びせにさらされる中で実施される。
同社は科創板への上場日を明らかにしていないが、関係筋によると、7月27日となる見通し。