ウクライナのゼレンスキー大統領に事実上更迭されたフェドロフ前国防相が16日、シルスキー軍総司令官を公然と批判し、ロシアとの戦争遂行を巡る政権・軍内部の対立がはっきりと表面化した。
記者会見を行ったフェドロフ氏は、シルスキー氏が自身の政策を妨害し、軍改革を阻止してきたと主張した。
フェドロフ氏によると、自身はこれまでゼレンスキー氏にシルスキー氏の更迭を求めたものの受け入れられず、その後は協力関係を築こうとしていた。しかしシルスキー氏は舞台裏で意図的に自身の取り組みを妨げていたという。
フェドロフ氏は「提案したあらゆる施策が阻まれた。シルスキー氏は問題について率直に話し合う姿勢がない」と断言。軍内部に虚偽報告や指揮系統の混乱、責任の所在が不明確な体質が存在すると指摘し、シルスキー氏がそうした組織文化を温存しているとの見方を示した。
さらに「ロシアに非対称的に勝つ方法を考える代わりに、国を分断する方法を見つけた」と切り捨てた。
これに対してシルスキー氏は短い声明を発表し、フェドロフ氏の国防相としての功績に謝意を示した上で「今は戦争に集中する必要がある」と述べたが、フェドロフ氏の批判内容については言及しなかった。
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