[ドバイ 16日 ロイター] - イランは、米国が同国の電力インフラを攻撃した場合に備え、紅海を封鎖する準備を整えるようイエメンの親イラン武装組織フーシ派に指示していたことが分かった。イラン高官ら情報筋3人が16日、ロイターに対し明らかにした。世界のエネルギー供給への新たな脅威となる恐れがある。
情報筋によると、フーシ派は紅海の玄関口であるバベルマンデブ海峡近辺にミサイルとドローンを配備し、攻撃の準備を完了。攻撃開始の命令を待っているという。
トランプ米大統領は14日、イランの全港湾に対する海上封鎖を再開し、イランが交渉に復帰しない限り発電所や橋を攻撃すると警告していた。
ホルムズ海峡が封鎖されている状況で、フーシ派が紅海で船舶や港湾を攻撃すれば、中東のエネルギー輸送の要衝2つが寸断され、世界的なエネルギー危機は一段と悪化する。
紅海はホルムズ海峡の代替ルートとされ、現在、世界のエネルギー供給量の約7%を担っている。湾岸諸国の相当量の原油がサウジアラビアのパイプラインを経由し、紅海に送られており、サウジも輸出の70%を紅海沿岸のヤンブー港経由で行っている。
迂回ルートとして、アフリカ大陸南端の喜望峰沖を経由する経路があるが、時間がかかりコストもかさむ。
情報筋によると、紅海の輸送やサウジの石油輸出の流れを脅かすことで、世界経済へのコストを高め、米国に圧力をかけることがイラン側の狙いとみられる。