Christy Santhosh
[15日 ロイター] - 世界保健機関(WHO)と国連児童基金(ユニセフ)が15日に発表した最新推計によると、2025年は世界の子どもの予防接種率がわずかに上昇したものの、紛争、資金削減、集団感染拡大で予防接種の取り組みが損なわれ、なお数百万人が予防可能な疾病から保護されていないという。
25年には世界の乳児の90%に当たる約1億1600万人が、ジフテリア、破傷風、百日ぜきの3種混合ワクチン(DTP)を少なくとも1回接種し、85%が推奨される3回の接種を全て完了した。
ユニセフで予防接種事業を統括するエフレム・レマンゴ氏は「今の成果は極めて脆弱」で「非常に簡単に損なわれる可能性がある」と警告した。
25年にワクチンを一度も接種していない「ゼロドーズ」の子どもは1350万人と、24年の1420万人から減少。ただ、30年までに19年比で半減させる目標を維持するにはなお約400万人上回っている。
WHOは、25年初めに始まった世界的な資金削減の影響はまだデータに表れていないが、26年の見通しに懸念が生じていると指摘。予防接種・ワクチン・生物学的製剤部門を統括するケイト・オブライエン氏は「予防接種システムに現実の亀裂が生じている」とし、その影響は既に麻疹(はしか)、ジフテリア、コレラの集団感染増加に表れていると述べた。