何が語られたかを見届けるため同席を選んだ王妃
このタイミングでチャールズ国王とヘンリー王子が再会すれば「ヘンリー王子が『父はメディアとの戦いに同情してくれた』と喧伝するのでは」という不信感が根強く、再会するリスクについて直前まで慎重に議論が重ねられたという。
ハイグローブではカミラ王妃も同席。ヘンリー王子は自身の回想録『スペア』で王妃を「危険人物」「悪役」と呼び、自身のイメージ向上のためストーリーをメディアにリークしたと非難した。王妃は何が語られ、何が語られなかったかを見届けるため同席を選んだとされる。
この場に姿を見せなかったのがウィリアム皇太子とキャサリン皇太子妃だ。皇太子はその時間、ウィンザーで慈善ポロマッチに参加しており、キャサリン妃はそれを観戦していた。兄弟の絆は修復しておらず、女王の国葬以来、一切、会話がないとされる。
父親、祖父として会ったとの線引きを明確にする形にした
英紙ガーディアン(10日付)は今回の再会について単なる家族訪問ではなく、アーチー王子とリリベット王女が王室との直接的な接触をほとんど持たずに成長している状況を修正する機会となったとしつつも「王室の和解」とは位置付けなかった。
ヘンリー王子と父親の関係には改善の兆しがある一方、ウィリアム皇太子との関係には変化が見られなかった。王室内部の関係修復は「チャールズVSヘンリー」「ウィリアムVSヘンリー」「カミラVSヘンリー」と異なる速度で進む。その温度差が大きな波紋を引き起こす。
宮殿やウィンザー城での面会なら国王による公的な受け入れという意味合いが強まる。ハイグローブは国王の私邸であり、王室は「プライベートな家族行事」と片付けた。国王は父親、祖父として会ったとの一線を引くことでウィリアム皇太子との折り合いをつける形となった。