Heekyong Yang Kenneth Li
[ソウル/ニューヨーク 10日 ロイター] - 韓国の半導体大手SKハイニックスの郭魯正・最高経営責任者(CEO)は、世界のメモリー業界は2027年に過去最悪の供給不足に陥るとの見通しを示した。積極的な生産能力拡大にもかかわらず、メモリー需要は今後10年間、同社の供給能力を上回る状態が続くと予想した。
郭氏はロイターとのインタビューで、「供給面から見て、来年は業界史上最悪の年になると予測している」と言及。「顧客の需要は増え続けるが、当社の生産能力には限界がある。顧客の需要は30年以降も、当社の供給能力を上回る状態が続くと予想している」とし、「ただ、この問題の解決に向けて最善を尽くしている」と述べた。
郭氏はまた、今後のウエハー工場の建設投資について、米国が依然として候補地の一つであると明らかにした。競争力のある製造コストで、十分な土地、電力、水、熟練労働力を確保できる立地を優先するとし、「これらの条件が満たされれば、米国、日本、東南アジアの全てが検討対象となる」としつつ、「まだ何も決定していない。どの場所が最大のビジネス上の優位性をもたらすか評価している」と語った。
SKハイニックスは10日、米ナスダック市場に上場した。同社の米国預託証券(ADR)の初値は170ドルと、公募価格の149ドルを14%上回り、人工知能(AI)ブームの恩恵を受けると期待される企業への投資家の需要が引き続き旺盛な状況を示唆した。