Noriyuki Hirata
[東京 10日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は続伸し、前営業日比1.20%(813円88銭高)の6万8557円73銭で取引を終えた。米国市場での半導体株高の流れを受け、人工知能(AI)・半導体関連株に買いが入った。日経平均との連動性を強める韓国KOSPI指数の急伸や、片山さつき金融相が年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)など年金基金による国内投資を後押しする考えを示したことも追い風になった。一方、引けにかけては上場投資信託(ETF)の分配金ねん出に伴う換金売りへの警戒感から、徐々に上げ幅を縮めた。
日経平均は続伸で寄り付いた後も上値を伸ばし、一時2.4%(1631円)高の6万9374円に上昇した。韓国のKOSPI指数の急伸を受けて投資家心理が改善したことに加え、片山金融相の国内投資促進に関する発言で円金利が低下し、株価を支援した。
一方、午後には買いが一巡し、上げ幅を縮小した。市場では「(韓国のメモリー大手の)SKハイニックスのADR(米預託証券)上場に伴う換金売りやETF(上場投資信託)の分配金ねん出の換金売りといった需給の思惑が働き、つかみにくい相場となった」(三菱UFJモルガン・スタンレー証券の大西耕平上席投資戦略研究員)との声があった。
地合いそのものは強いとみられている一方、今月後半に予定される米大手ハイテク企業の決算で設備投資の勢いが続くかを見極める必要があるとして「当面は7万円を挟んだ高原状態が続くのではないか」(大西氏)との見方が聞かれた。
TOPIXは0.39%高の4036.08ポイントで取引を終えた。東証プライム市場指数は前営業日比0.39%高の2081.77ポイントだった。プライム市場の売買代金は10兆4025億3000万円だった。東証33業種では、値上がりは金属製品や非鉄金属、情報・通信など12業種、値下がりは海運や小売、保険など21業種だった。
前日に決算を発表したローツェは買い先行後、上げ幅を縮めた。キャンドゥは取引時間中の年初来高値を更新した。アドバンテストはしっかり。一方、ファーストリテイリングの決算は堅調と受け止められながら出尽くしが意識されて大幅安。キオクシアホールディングスは買いが先行したが、引けにかけてマイナスに転じた。
新興株式市場は、東証グロース市場250指数が小幅に続伸し、0.47%高(3.34ポイント高)の718.88ポイントだった。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが815銘柄(52%)、値下がりは706銘柄(45%)、変わらずは37銘柄(2%)だった。
終値 前日比 寄り付き 安値/高値
日経平均 68557.73 813.88 68526.72 68,271.91─6
9,374.86
TOPIX 4036.08 15.71 4042.65 4,030.28─4,
061.00
プライム指数 2081.77 8.11 2081.95 2,078.81─2,
094.68
スタンダード指数 1640.50 10.75 1636.57 1,635.70─1,
649.33
グロース指数 928.63 6.01 922.16 919.38─934.
99
グロース250指数 718.88 3.34 714.99 712.24─724.
65
東証出来高(万株) 221193 東証売買代金(億円) 104025.30