Mayu Sakoda
[東京 10日 ロイター] - 前場の東京株式市場で日経平均は続伸し、前営業日比1.77%(1199円91銭)高の6万8943円76銭となった。前日の米国市場でハイテク株が買われた流れを受け、日経平均への指数寄与度の高い半導体関連株が押し上げた。市場では、韓国総合株価指数(KOSPI)の底堅い値動きや、片山さつき財務相兼金融相の発言も投資家心理を支えたとの見方もあった。日経平均は一時、心理的節目の6万9000円を回復した。
・日経平均は1.16%(782円87銭)高で寄り付いた後も上値を伸ばし、一時2.41%(1631円01銭)高の6万9374円86銭まで上昇。
・前日の米国株高のほか、KOSPIの急伸や片山金融相の年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)を含む年金基金の国内資産投資の拡大を促す発言も支えに。
・TOPIXは0.7%高の4048.57ポイントで午前の取引を終了。東証プライム市場の売買代金は5兆2842億2600万円。
・東証33業種では、値上がりは非鉄金属、金属製品、情報・通信など14業種、値下がりは海運、保険、小売り、倉庫・運輸関連など19業種だった。
・主力株では、SUMCOが15%超高と急伸。ソフトバンクグループが11%超高、フジクラが8%超高、キオクシアホールディングスが5%超高。アドバンテスト、東京エレクトロンが3%超高。
・前日に決算を発表したセブン&アイ・ホールディングスは1%超安、ファーストリテイリングは3%超安と、出尽くしの売りが先行した。
・東証プライム市場の騰落数は、値上がりが950銘柄(61%)、値下がりは564銘柄(36%)、変わらずは42銘柄(2%)。
<三井住友信託銀行 シニアマーケットストラテジスト 瀬良礼子氏>
「片山財務相の金融資産に関する発言を巡っては、主に債券や為替市場への影響が意識されているものの、株式市場でも一定の押し上げ要因となっているようだ」
「半導体関連株が急伸しており、特に素材やデータセンター関連への買いが目立つ。半導体需要への期待が改めて高まっている」
「7月中は、日銀金融政策決定会合を巡る観測報道や企業決算を見極めたいとのムードが強く、当面は横ばい圏で推移しやすいのではないか」