Patturaja Murugaboopathy

[9日 ロイター] - 米国のプライベートクレジット会社による直接融資が今年第2・四半期に大きく減少した。ただ、プライベートクレジット会社の資金調達は増えており、資金調達の傾向と、調達した資金を吸収するディールの動向がかい離していることが浮き彫りになった。

金融情報会社プレキンのデータによると、北米を投資対象とするクローズエンド型のダイレクトレンディングファンドは第2・四半期に162億5000万ドルの資金を調達。調達額は第1・四半期の13億ドルから増え、過去2年間で最大となった。

一方でピッチブック/LCDのデータによると、プライベートクレジットファンドによる企業向け直接貸し出しの指標となる米国の直接融資額は第2・四半期が前期の746億7000万ドルから約55%減少して335億9000万ドルとなり、2023年第2・四半期以降で最低を記録した。融資件数は217件から154件に減った。

これらの統計からは、プライベートクレジットファンドへの資金流入は続いているものの、貸し手側は融資先をこれまで以上に厳選している様子がうかがえる。こうした動きは、債務不履行を受けた審査の厳格化や、ソフトウエア会社向け融資を巡る不安、流動性の低い一部のファンドにおける個人投資家からの解約の圧力が背景となっている。

コンサルティング会社EYのグローバル・米州資産運用部門責任者、ジュン・リー氏は直接融資の減速について、合併・買収(M&A)活動の減退や、借り手側の資金調達の先送り、シンジケートローン市場との競争、プライベートクレジット会社の融資先の厳選といった要因を反映していると説明した。

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