Sai Ishwarbharath B Haripriya Suresh
[ベンガルール 9日 ロイター] - インドのITサービス大手タタ・コンサルタンシー・サービシズ(TCS)が9日発表した2026年度第1・四半期(4-6月)決算は、連結売上高が前年同期比14%増の7227億5000万ルピー(75億8000万ドル)となり、LSEGがまとめたアナリスト予想平均の7203億ルピーを上回った。銀行業界の顧客による支出増加とルピー安が寄与した。
純利益は米同業DXCテクノロジーとの知的財産権侵害訴訟の終結に伴う一時的費用を計上したものの、同4.6%増の1334億9000万ルピーとなった。
決算発表後の電話会議でK・クリティバサン最高経営責任者(CEO)は、第2・四半期における製造業とライフサイエンス分野の顧客によるIT支出の回復を「楽観視」する一方、消費者向け事業の回復は地政学的状況次第だと述べた。
前会計年度に銀行・金融サービス・保険セクターで獲得した大型契約2件が収入を押し上げ、この主要事業分野の売上高は第1・四半期に2.4%増加した。また顧客への請求を外国通貨で行い、費用の大部分をルピーで支払っているため、ルピー安も収益の押し上げ要因となった。
TCSは当四半期に約9300人の従業員を増員し、増加幅は3年超ぶりの高水準となった。ただ人工知能(AI)ツールの導入拡大に伴う雇用喪失の懸念は依然として続いている。
当四半期の受注残高は前四半期の120億ドルから95億ドルに縮小した。一方で業界横断的な導入加速を背景に、AI関連の年換算売上高は前四半期の23億ドルから26億ドル超に増加した。