[ベルリン 9日 ロイター] - ドイツの公衆衛生機関のロベルト・コッホ研究所(RKI)は9日、熱波襲来で暑さによる死者数が5120人に上ったとの推計値を発表した。大半は週平均気温が摂氏20度を大幅に上回った6月下旬に発生した。
死者の大部分に当たる約4270人は75歳以上の高齢者だった。死者数の性別は女性の方が多く、これは超高齢者の割合が女性の方が高いことが要因とされる。
緑の党のカタリーナ・ドレーゲ党首は議会で、猛暑だった6月27―28日の週末にドイツ西部のケルン市だけで120人が死亡し、例年の4倍に上ったと説明。死者数が増加し、緊急対応機関が懸命に活動しているにもかかわらず、メルツ首相がこれまで熱波についてコメントしていないと非難し、メルツ政権は気候保護法を骨抜きにしていると批判した。
RKIによると、ドイツでの過去10年の暑さによる死者数は2018年の8400人が最高で、次いで19年の6900人だった。
欧州連合(EU)の気象情報機関コペルニクス気候変動サービスが9日発表した6月の西欧の平均気温(速報値)は20.74度と、6月としては観測史上最高だった。
フランス、ベルギー、スペイン、オランダを熱波が襲った6月20―28日の暑さによる死者数は4700人を超えた。