Andrea Shalal

[7日 ロイター] - 国際通貨基金(IMF)は7日、次期チーフエコノミストに元イングランド銀行(英中央銀行)金融政策委員のシルバナ・テンレイロ氏を任命したと発表した。経済顧問兼調査局長にも8月10日付で就任する。チーフエコノミストを務めてきたピエール・オリビエ・グランシャ氏は学界に戻った。

IMFによると、テンレイロ氏はアルゼンチン、イタリア、英国の三重国籍を持ち、英ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)で長年にわたって経済学の教授を務めた。2017―23年には英中銀金融政策委員会の外部委員にも就いていた。米ボストン地区連銀のエコノミストやモーリシャス銀行(中銀)の金融政策委員も歴任している。アルゼンチンで学士号を取得後、米ハーバード大で経済学の博士号および修士号を取得した。

IMFのチーフエコノミストは定期的に出す経済報告書の作成を統括し、世界経済の見通しを示す代表者の1人としての役割を担う。近年は新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)や、トランプ米大統領が打ち出した輸入品への追加関税、中東での紛争などの影響を受けて、その責務は複雑さを増している。

キール研究所のモーリッツ・シュラリック所長は、テンレイロ氏が同研究所のベルンハルト・ハームス賞を昨年受賞した際、経済の変動性や金融政策の伝達メカニズム、通貨同盟に関する同氏の先駆的な研究について「多様化やショックの性質が、新興国と先進国の両方で経済成長と福祉をどのように形作るかについての私たちの理解を著しく深めた」と称賛していた。

Reuters Copyright (C) 2026 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。