Promit Mukherjee
[オタワ 7日 ロイター] - カナダ統計局が7日発表した5月の貿易収支は、黒字額が42億4000万カナダドル(29億8000万米ドル)となり、前月の改定値である34億1000万加ドルから増加し、4年ぶりの高水準となった。輸出は4カ月連続で増加し、米国向け財輸出は昨年2月以来の高水準を記録した。
貿易黒字は3カ月連続。イラン戦争を背景に金属やエネルギー副産物の輸出が増加した。アナリストらは28億5000万加ドルの貿易黒字を予想していた。
最大の貿易相手国である米国への輸出が1.5%増加した。
5月のカナダの対米輸出比率は70%近くに達した。米国からの輸入は1.4%減少した。
その結果、カナダの対米貿易黒字は4月の103億加ドルから5月には116億加ドルへと拡大し、2025年1月に記録した過去最高水準以降で最も大きくなった。
米国以外の国々への輸出は引き続き縮小したが、縮小率は4月よりも鈍化し、米国以外の国々からの輸入は増加。これにより、5月の米国以外の国々との貿易赤字は74億加ドルに拡大した。
カナダ輸出開発公社(EDC)のシニアエコノミスト、プリンス・オウス氏は「貿易多角化の流れは消えていない」と指摘。メキシコ、ブラジル、インドネシアなどへの輸出が伸びており、対米シェアは貿易ショック前の75%という水準を依然として大幅に下回っていると述べた。