Florence Tan Siyi Liu
[シンガポール 7日 ロイター] - サウジアラビアが自国産原油のアジア向け販売価格を20年余りで最大の幅で引き下げたが、トレーダーによると、それでも他の中東産原油に比べて割高感が残っており、需要の伸びは限定的となりそうだ。
サウジアラムコは6日、主要油種アラブ・ライト原油の8月のアジア向け公式販売価格について、オマーン/ドバイ平均価格を1バレル=1.50ドル下回る水準に設定。前月から11ドルの引き下げで、過去20年余りで最大の下げ幅となった。
大幅値下げは6月の米イラン暫定合意を反映したもの。トレーダーによると、他の湾岸産油国も需要獲得のために価格を引き下げている上、イラン産原油に対する制裁の一時免除も加わり、売り手側の競争が激化。停戦が不安定な状況にあり、湾岸地域からの原油輸送にリスクが残ることも購入意欲を減退させている。
ボルテクサのアナリスト、エマ・リー氏は「中東の他油種のスポット価格がさらに大幅な割り引きで取引されているだけに、サウジの値下げに驚きはない」と指摘。「アジア、特に中国の需要が弱いことに加え、イラン産原油への制裁免除が重なり、売り手間の競争が激化し、市場は買い手優位に傾いている」とした。