Selena Li

[香港 7日 ロイター] - 中国政府と香港当局は7日、香港での通貨・債券・金取引を強化する一連の措置を発表した。地政学的緊張が高まる中、香港をオフショア人民元取引の主要拠点として確立する取り組みを加速させる。

香港はこの日、金の中央清算システムを立ち上げるとともに、金先物取引も再開した。金の地域的な備蓄拠点となることを目指す。

香港の李家超(ジョン・リー)行政長官は投資会議で、香港が包括的な金取引エコシステムを構築するための強固な基盤が築かれると表明。「金が世界の安全な避難先であるならば、香港はその安全な港となるだろう」と述べ、金取引や決済に対して税制上の優遇措置を講じる意向も示した。

また、クロスボーダーの金決済を円滑化するため、香港が上海金取引所と「デリバリー・コネクト」スキームを開始したほか、人民元建ての金先物契約の導入も検討していると述べた。

中国人民銀行(中央銀行)の潘功勝総裁は同じ会議で、中国本土と香港間の債券相互取引制度「債券通(ボンドコネクト)」について、本土の投資家が香港の債券に直接投資できる「南向通(サウスバウンド)」の枠を5000億元から8000億元に拡大すると表明した。

潘氏は「中国債は相対的な安定性と低いボラティリティーを備え、明確な分散投資上の利点をもたらす。資産配分を求める国際投資家からの需要を引き付け続けている」と指摘。「人民元の低調達コストと相まって、香港のオフショア人民元債市場は今、発展の好機を迎えている」と語った。

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