とはいえ、全くの救いがないわけではない。同書では全面にわたって家族や元学友、在日同胞、労働運動関係者やキリスト教関係者など、日本国内の幅広い人たちが救済に立ち上がったことに触れている。祖国により棄てられた人々は、広義な意味での「友人」に救われていたのだ。
同書は国家が犯した捏造事件を通して、何を信じ、何を支えに生きるべきなのかを教えてくれる。そして被害者たちが真に救われない限り、韓国の積弊が清算されることはないことも同時に教えてくれる。李宗樹さんを拷問した元捜査官は2018年に有罪となったが、主犯は元捜査官ではない。韓国という国そのものなのだから。
2026年6月2日号(5月26日発売)は「ヘルスリテラシー 健康知識を読み解くクイズ50」特集。
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