とはいえ、全くの救いがないわけではない。同書では全面にわたって家族や元学友、在日同胞、労働運動関係者やキリスト教関係者など、日本国内の幅広い人たちが救済に立ち上がったことに触れている。祖国により棄てられた人々は、広義な意味での「友人」に救われていたのだ。
同書は国家が犯した捏造事件を通して、何を信じ、何を支えに生きるべきなのかを教えてくれる。そして被害者たちが真に救われない限り、韓国の積弊が清算されることはないことも同時に教えてくれる。李宗樹さんを拷問した元捜査官は2018年に有罪となったが、主犯は元捜査官ではない。韓国という国そのものなのだから。
2026年9月15日号(9月8日発売)は「がん個別化医療が救う命」特集。
ゲノム医療から「自分に合う治療」を探す時代へ[PLUS]手記「ステージ4のがんをクスリで治す」(ジャーナリスト・金田信一郎)
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