日本では、福祉活動、または中山間地域など公共交通の維持が困難な地域に限り、2006年の道路運送法の一部改正で生まれた自家用有償旅客運送制度という仕組みがある。これは、商用車向けの緑ナンバー車ではなく、乗用車向けの白ナンバー車を利用し、運転者も2種免許の所持が必要とされない。

ウーバーなどが、この自家用有償旅客運送制度を活用したサービスを地方部で実験的に行ったケースはあるが、継続的な事業化に結びつける計画は立っていない状況だ。

結局、日本では欧米や中国と比べて、タクシーサービスの質が高い。タクシー利用者の一部からは、「禁煙や分煙が当たり前の時代に、煙草のにおいが衣服に染みついた運転手と同じ空間にいるのが嫌だ」という声があるなど、タクシーに対する意見はさまざまある。だが、予約の時間を守らない、過度の速度超過、さらには車内での強盗といった悪質なタクシーがいまだに存在する国や地域では、配車アプリシステムでしっかり管理されているライドシェアリングがタクシーと比べて、安心で利便性が高くなる。

世界的に見て、タクシーサービスの質が高い日本。その中でタクシー配車サービスをめぐる競争がにわかに激しさを増している。

※当記事は「東洋経済オンライン」からの転載記事です。
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