John Revill
[チューリヒ 18日 ロイター] - スイスのビジネススクールIMDが18日発表した世界経済競争力ランキングで、スイスがシンガポールに首位の座を奪われ3位に後退した。世界的なボラティリティーの高まりで魅力が損なわれたとみられている。
IMDは70カ国の経済実績、企業と政府の効率性、インフラを評価。その結果、香港がスイスを抑えて2位に浮上し、台湾とアラブ首長国連邦(UAE)が4位と5位に入った。米国は10位、最下位はベネズエラだった。
IMDのアルトゥーロ・ブリス教授は、スイスの首位陥落は主に、昨年の米国による高関税と海外直接投資(FDI)減少を受けた経済活動の低迷が原因と述べた。
調査ではまた、スイスが政府の同意に基づくアプローチを取っているため危機対応が遅れ、保護主義の高まりとグローバル化の弱まりによる打撃を受けたことが示された。
ブリス氏は「法の支配が悪化した現状の世界情勢下で、極めて小国であるスイスは防御力がほとんどない」と指摘、より大きな貿易圏に属さない小規模な国のエクスポージャーが特に高いと述べた。
スイス経済省の対外経済担当責任者は、同国は高い競争力を維持しており、政府の効率性とインフラ部門で高得点を獲得したと釈明。インドや南米の関税同盟メルコスル(南部共同市場)との最近の合意を挙げ、さらなる自由貿易の追求を通じて保護主義への対策をしていると述べた。