[香港 18日 ロイター] - 中国の自動車メーカーが富裕層を対象にした高級電気自動車(EV)を引っ提げてオーストラリアから東南アジアに至る右ハンドル市場に急進出し、この市場を長く支配してきたトヨタ自動車などの日本メーカーに戦いを挑んでいる。

18日に開幕する香港国際モーターショーでは、比亜迪(BYD)、Zeekr(ジーカー)、紅旗、MGなどの中国ブランドがこの市場に焦点を当てた製品や戦略を発表する予定だ。

何十年もの間、香港の街は日本車一色だった。トヨタの「クラウンコンフォート」はタクシー車両として活躍し、「アルファード」は富裕層の人気を博してきた。

しかし香港運輸署のデータによると、今年1―4月に香港に新規登録された自家用車の80%以上をEVが占めた。BYD、広汽アイオン(GAC Aion)、ジーカー、騰勢(Denza)などの中国ブランドが勢いを増し、公用車と高級車の両部門で日本勢を追い抜いている。

BYDはタクシー車両として重要な足がかりを築き、一部でトヨタ車との置き換えが進む。ジーカーの「009」と騰勢の「D9」の1―4月合計販売台数はアルファードを上回った。

アナリストは、3月以降の原油高が中国EVセクターを活性化させ、中国自動車メーカーへの国際的関心を再燃させたと指摘する。

中国乗用車協会(CPCA)のデータによると、1―4月にトヨタの市場シェアは東南アジアで1.4%、オセアニアで4.1%それぞれ減少した一方、中国各社はシェアを拡大している。

量産型EVで地位を固めた中国メーカーは、海外の高級車セクターに照準を定め始めた。

中国第一汽車集団(FAW)のエリート層向けブランドである紅旗は香港モーターショーで、右ハンドル仕様の電動SUV(スポーツタイプ多目的車)「E―HS9」と、新型ラグジュアリーSUVを初公開する。

吉利の高級車ブランド、ジーカーは世界の消費者向け高級車戦略として「009グローリー」と「9X」を披露する予定だ。

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