[ソウル 16日 ロイター] - 北朝鮮国営の朝鮮中央通信(KCNA)は16日、2月の朝鮮労働党大会後の100日間で工業生産が計画目標の105%に達したと伝えた。技術革新と労働者の動員が押し上げたとしている。
北朝鮮は第9回党大会で新たな5カ年計画を打ち出し、基幹産業や電力供給、生活水準の向上に重点を置いて経済の安定と強化を目指すとした。
KCNAは石炭、セメント、電力などの分野で生産が伸びた要因として「忠誠心と愛国心の力、科学技術に基づく自力更生」を挙げた。
KCNAによると、金正恩総書記は科学技術を生産拡大の鍵と位置付け、自力更生を通じて「変革の新時代を切り開く」よう呼びかけた。
セメント生産は祥原セメント連合企業所などの主要工場で増加し、同企業所の3月の生産は月間目標の107%に達したという。一方、炭鉱では新たな採掘方法や設備の更新により、生産が前年同期比約106%となった。
火力発電所と水力発電所の効率改善により発電量も増加したほか、肥料や他の工業製品の生産も拡大したとしている。
北朝鮮は長年、慢性的な電力不足に直面してきた。ただ、米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が引用した衛星画像など最近の一部の分析では、夜間光の強度が新型コロナウイルス感染拡大時の約3倍の水準まで回復したことが示されている。
国営メディアは全国的な建設活動や幅広い経済成長を強調している。アナリストらは、こうした成長がロシアへの武器・人員の提供や、中国との貿易・支援に支えられているとみている。