[キーウ 15日 ロイター] - ウクライナのゼレンスキー大統領は15日、ロシアとの戦争終結を協議するため、フランス東部エビアンでこの日に開幕した主要7カ国首脳会議(G7サミット)の場でロシアのプーチン大統領と会談することを提案したと明らかにした。ただ、ロシアは協議に応じる姿勢を示していないという。

ゼレンスキー氏はまた、14日に実施したトランプ米大統領との電話会談で、米国で自身とプーチン氏が会談する案を提案したとも明らかにした。

ゼレンスキー氏はロシアの攻撃で被害を受けた首都キーウのペチェールシク大修道院を視察した際に記者団に対し、G7サミットにプーチン氏を招待することで米国と見解が一致しているとし、「トランプ氏のほか、マクロン仏大統領が出席するG7サミットの場でプーチン氏と会談する用意があるとメッセージを送った。欧米の首脳が集まる場は、顔を合わせるには格好の機会になる」と語った。ただ「欧州と米国は見解が一致したが、ロシアは協議に応じる用意がないと改めて示した」と述べた。

ウクライナ政府関係筋によると、ゼレンスキー氏は米仏に対しG7サミットでプーチン氏と会談する案を伝えた。ロシアにも直接伝えたが、明確な回答は得られていないという。

仏大統領府からこの件に関してコメントは得られていない。

トランプ氏はこの日、プーチン氏、ゼレンスキー氏と14日に「良好な対話」を行ったと明らかにし、ウクライナでの戦争を巡り両首脳はいずれも何らかの対応に前向きな姿勢を持っているとの認識を示した。

ゼレンスキー氏は「14日にトランプ大統領と、プーチン氏が少なくともトランプ氏の提案を拒否しにくくなる形式でこうした会談を米国で実施できるとの見解で一致した」と対話アプリ「テレグラム」に投稿。「こうした提案がどのような結果をもたらすか注視したい。ロシアがこの機会も拒否すれば、一段の圧力が必要になる」とした。

G7サミットは17日までの日程で開催。ゼレンスキー氏も参加する。ゼレンスキー氏は、G7サミットでの最優先課題としてロシアの攻撃に対抗するための防空システムの追加確保を挙げた上で、「欧州各国やトランプ大統領と会談する。プーチン氏にこの戦争を終わらせるよう、どのように圧力をかけるか協議する」と述べた。

ロシアは14日夜から15日にかけてウクライナ各地に対する大規模攻撃を実施。キーウでは世界遺産のペチェールシク大修道院も被害を受けた。

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