[ニューヨーク 15日 ロイター] - 米国株式市場は主要株価3指数が3営業日続伸し、ダウ工業株30種は終値で過去最高値を更新、ナスダック総合は3%の大幅高となった。米国とイランが戦闘終結に向けた覚書に合意したことを好感したほか、これに伴う原油価格の下落でインフレ懸念が後退した。

原油先物が3カ月ぶりの安値に下落したことを受け、エネルギー価格の影響を受けやすい航空会社やクルーズ船運航会社の株価が上昇。一方、エネルギー関連株は下落した。

インフレ懸念が後退しリスク選好が回復したことから、金利に敏感なハイテク株も買われた。

セテラ・インベストメント・マネジメントのジーン・ゴールドマン最高投資責任者は「市場は典型的な安心感による反発で上昇した。米イラン合意により原油価格が急落したことでインフレ懸念が和らぎ、ハイテク株などのリスク資産に投資家が戻っている」と述べた。

投資家の間では、中東からの原油供給再開と原油価格の下落により、インフレ抑制に苦慮している米連邦準備理事会(FRB)が利上げに踏み切る代わりに、金利を据え置く余地が生まれるとの期待もある。

今週はイラン合意に加え、ウォーシュFRB議長就任後初となる16─17日の米連邦公開市場委員会(FOMC)も大きな注目材料となる。

S&P総合500種の主要11セクターでは情報技術が上げを主導。一方、エネルギーの下落率が最大だった。

個別銘柄では、12日にナスダック市場に上場した宇宙企業スペースXが19.6%急伸した。市場では、同社株が好調な滑り出しとなったことに安心感が広がっている。

このほか航空株が運輸セクターの上昇をけん引。ユナイテッド航空は原油価格下落によるジェット燃料の値下がり期待から3.9%上昇した。クルーズ船運航会社も上昇し、ノルウェージャン・クルーズが3.7%高、カーニバルが3.2%高となった。

「恐怖指数」とも呼ばれるシカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティー指数(VIX)は3営業日続落した。前週には2カ月超ぶりの水準まで上昇していた。

フィラデルフィア半導体株指数は5%超上昇し、過去最高値で取引を終えた。エヌビディアが3.5%上昇したほか、マイクロン・テクノロジーは少なくとも2社の証券会社が目標株価を大幅に引き上げたことを受けて10.5%急伸した。

一方、メディア大手フォックス・コーポレーションは動画配信を手がけるロクを約220億ドルで買収すると発表したことを受けて16.8%急落。ロクは1.9%下落した。

米取引所の合算出来高は212億9000万株。直近20営業日の平均は208億2000万株。

ニューヨーク証券取引所(NYSE)では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.77対1の比率で上回った。ナスダックでも1.6対1で値上がり銘柄が多かった。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 51671.03 +468.77 +0.92 51364.55 51945.89 51364.55

前営業日終値 51202.26

ナスダック総合 26683.94 +795.10 +3.07 26447.23 26687.56 26438.77

前営業日終値 25888.84

S&P総合500種 7554.29 +122.83 +1.65 7516.75 7577.92 7516.75

前営業日終値 7431.46

ダウ輸送株20種 22351.31 -245.38 -1.09

ダウ公共株15種 1120.62 +4.51 +0.40

フィラデルフィア半導 14099.62 +728.15 +5.45

VIX指数 16.20 -1.48 -8.37

S&P一般消費財 1928.80 +36.21 +1.91

S&P素材 655.41 +5.45 +0.84

S&P工業 1508.67 +20.18 +1.36

S&P主要消費財 949.26 -5.03 -0.53

S&P金融 888.46 +3.06 +0.35

S&P不動産 284.42 -2.59 -0.90

S&Pエネルギー 841.35 -31.26 -3.58

S&Pヘルスケア 1776.63 -12.60 -0.70

S&P通信サービス 476.14 +11.25 +2.42

S&P情報技術 6902.97 +226.42 +3.39

S&P公益事業 452.04 +2.09 +0.47

NYSE出来高 15.00億株

シカゴ日経先物9月限 ドル建て 69850 + 450 大阪比

シカゴ日経先物9月限 円建て 69790 + 390 大阪比

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