[ワシントン 15日 ロイター] - 国際通貨基金(IMF)のゲオルギエワ専務理事は15日、中東での戦争によるコモディティー(商品)価格の高騰、インフレの高進、金融情勢の悪化にもかかわらず、世界経済は今のところショックを乗り切っており、世界経済の減速の兆しはまだ見られないとの認識を示した。
ゲオルギエワ氏はブログへの投稿で、「中東での戦争開始から3カ月以上が経過したが、世界経済は持ちこたえているようだ。商品価格、インフレとその期待、金融環境はいずれも影響を受けているが、世界経済の減速を示すような兆候はまだ見られない」と指摘。米国と中国は力強い経済成長の勢いを見せている一方、中東湾岸の石油輸出国は大幅な下方修正に直面しているとの見方を示した。
さらに、米国とイランが14日、戦争を終結させ、ホルムズ海峡を再開することで合意したことを歓迎する一方、紛争の激化や供給の混乱が「世界経済の成長にとって明白なリスク」になると警告した。
IMFは7月8日に最新の見通しを公表する。4月には2026年と27年の世界の国内総生産(GDP)成長率について3つのシナリオを示し、中間の「悪化シナリオ」では26年の成長率が2.5%に減速し、総合インフレ率は5.4%になるとの見通しを示していた。