[ロンドン 15日 ロイター] - - 米国とイランが15日、和平の枠組みで一致したと明らかにした。2月末に始まった戦争の終結、米国によるイランの港湾封鎖解除、ホルムズ海峡の開放などが含まれるという。
戦争終結に向けて発表した暫定合意の内容について、米・イラン両国と仲介役のパキスタンが明らかにした点は以下の通り。
<合意の段階的な進め方と日程>
*パキスタンのシャリフ首相は、双方が全ての軍事作戦の即時かつ恒久的な終結を宣言したと述べた。
*全当事者は、戦争終結に関する覚書を19日にスイスで署名すると説明した。イランのカゼム・ガリババディ外務次官は、署名後に覚書が公表されると述べた。
*イランと米国はいずれも、覚書が署名され次第、ホルムズ海峡が再開され、イランの港湾に対する米国の封鎖措置が解除され始めると説明。
*双方は、より困難な係争分野、とりわけイランの核問題と対イラン制裁を巡る交渉については、その後の60日間で行うと述べた。
<ホルムズ海峡とイラン港湾の封鎖>
*トランプ米大統領は、ホルムズ海峡が19日に再開され、自身がイラン港湾に対する封鎖の解除を命じたと述べた。
*イランの高官は、覚書が署名されれば海峡は「全ての商船に向けて」再開されると述べた。
*イランの半官営ファルス通信は、覚書の下で海峡の海上交通はイランがオマーンと連携して管理することになると報道。
<イランの核計画>
*双方は、イランが核兵器の製造も取得も行わないことに同意したと説明した。これはイランが数十年にわたって繰り返してきた約束だ。
*イランの高官は、最終合意が成立するまでの間、イランは核活動を凍結し、これ以上のウラン濃縮や核施設の拡張を控えると述べた。
*この高官は、将来の包括的合意の下で、イランが高濃縮ウランの備蓄をイラン国内で希釈できることに米国が同意したと述べた。
*トランプ氏は13日、イランの核物質備蓄を国外搬出する緊急性はなく、米国は「全てが落ち着いた時に」それを回収すると述べた。
*トランプ氏は、いかなる合意の下でもイランに対する強力な査察体制が敷かれると述べたが、詳細には言及しなかった。
*リンゼー・グラム米上院議員は、イランの核計画に関するいかなる最終合意も議会の審査と承認を経る必要があると述べた。
<制裁と財政的影響>
*イランの高官は、最終合意に達するまで米国がイランに新たな制裁を科さないことで合意したと述べた。
*この高官は、米国が一定期間イランに対する石油関連制裁を免除し、最終合意の後には米国と国連の全ての制裁が合意された日程に沿って解除されるとも述べた。
*この高官は、米国がイランの凍結資産250億ドルの解放に同意したと述べた。直接の現金送金や地域諸国間の協力、金融与信枠などを通じて行われるという。
*米政府は地域の同盟国と連携し、イランの復興・開発計画を策定すると表明。この高官によると、60日以内にイランとの間で交渉・合意される。
*トランプ氏は、イランに現金が提供されることはないが、制裁は解除される可能性があると述べた。
<レバノン>
*シャリフ氏は、全ての軍事作戦の即時かつ恒久的な終結にはレバノンも含まれると述べた。
*イラン最高安全保障委員会事務局は、レバノンを含めて軍事作戦が15日夜に恒久的に停止すると説明した。
*イランのアッバス・アラグチ外相は、イスラエルによるレバノンへの攻撃を完全に停止しなければならず、枠組み合意の履行については米国が責任を負うと述べた。
*イスラエルのカッツ国防相は、イスラエル軍がレバノン、シリア、ガザで占領した安全保障地帯にとどまると述べ、ネタニヤフ首相がこの点をトランプ氏に明確に伝えたと語った。
*覚書の発表前、トランプ氏は、レバノンを含む地域に平和をもたらすと述べていた。イスラエルによるレバノンへの攻撃も、イラン支援下にあるレバノンの武装組織ヒズボラによるイスラエルへの攻撃も、これ以上あってはならないと述べた。