Phoebe Seers
[ロンドン 15日 ロイター] - 英国の銀行で詐欺による損失額が急増している。テクノロジーを悪用した詐欺が急増したコロナ禍以来の大幅な伸びとなった。詐欺の多くがメタなどのプラットフォーム企業を経由しているため、政府に対しこうした企業への規制強化を求める声が高まっている。
業界団体「UKファイナンス」のデータによると、投資詐欺や購入詐欺など、犯罪者が被害者をだまして送金させる「APP(承認済み送金)詐欺」による損失額は昨年、19%増加して5億7640万ポンド(約7億7278万ドル)となった。
今回のデータは、2024年10月に導入されたルールの見直しの時期と重なる。同ルールは、銀行や決済会社に対し、こうした詐欺の被害者に最大8万5000ポンドまで返金することを義務付けている。APP詐欺の返金を義務付けているのは現時点で英国だけだ。
UKファイナンスの経済犯罪担当ディレクター、ルース・レイ氏はロイターに対して、詐欺師は人工知能(AI)の助けを借りてソーシャルエンジニアリングの手法を高度化させており、被害者の層が広がっていると述べた。