[東京 15日 ロイター] - 前場の東京株式市場で日経平均は続伸し、前営業日比3573円60銭高の6万9593円64銭だった。日経平均、TOPIXともに取引時間中の史上最高値を更新した。米国とイランが戦闘終結の覚書で合意したと伝わり、リスクオンムードが広がり幅広い業種が買われた。
・日経平均は763円で寄り付いた後、6万7000円、6万8000円と心理的節目を相次いで回復し、史上最高値を更新。一時、3662円高の6万9682円23銭まで上昇した。
・パキスタンのシャリフ首相は15日未明、米国とイランが和平合意に達したと明らかにした。正式な署名式は19日にスイスで行われるとした。足元のWTI原油先物は80ドル台まで低下している。
・TOPIXは3.62%高の4022.34ポイントで午前の取引を終了した。史上最高値を更新した。東証プライム市場の売買代金は6兆2667億3100万円だった。
・東証33業種では、値上がりは電気機器、建設、金属製品、空運、機械など31業種、値下がりは食料品と鉱業の2業種だった。
・人工知能(AI)や半導体関連株はこのところ過熱感やボラティリティーの高さが意識されていたが、一段高となった。ソフトバンクグループが12%超高、東京エレクトロンが9%超高、アドバンテストが7%超高。太陽誘電、村田製作所、イビデンは17─18%。
・スペースXの新規上場を受けた材料出尽くし感から、宇宙関連銘柄は軒並み大幅安となった。アステリアが15%超安でプライム市場の値下がり率トップ、グロース市場のアストロスケールホールディングスはストップ安だった。
・中東情勢の影響を受けづらいと位置付けられていた任天堂、サンリオなどIP(知的財産)も軟調。ともに1%超安となった。
・東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1243銘柄(79%)、値下がりは282銘柄(18%)、変わらずは35銘柄(2%)だった。
<大和証券 橋詰大輔 シニアストラテジスト>
「米国とイランの終戦期待はこれまでも一定程度織り込まれていたため、この水準までの上昇はサプライズ」
「AIや半導体関連株が相場をけん引する構図はこれまでと変わらないが、原油価格の低下を受けて建設などの景気敏感株にも買いが波及している」
「今週は日銀金融政策決定会合や米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えているため、目先は利益確定売りが広がる可能性がある」