Maximilian Heath

[ブエノスアイレス 12日 ロイター] - 気候専門家らは、激しいエルニーニョ現象は世界の大半の地域で収穫に悪影響を及ぼす恐れがある一方、アルゼンチンでは今年下半期の農業生産が増加する可能性が高いとみている。

米気象局傘下の気象予報センター(CPC)は11日、エルニーニョ現象は2026年下半期の経過につれて激化すると発表した。

エルニーニョ現象は赤道太平洋の中央・東部の海水温を押し上げてアジアとオーストラリアの大部分で降水量の減少をもたらすことから、干ばつによる世界的な食糧供給減少と価格の上昇を引き起こす懸念が生じている。しかしアルゼンチンでは降雨の頻度と強さが増し、一般に作物の生育に寄与するという。

公式データによると、前回激しいエルニーニョ現象が発生したのは15/16年のサイクルで、アルゼンチンは同国史上2番目に多い5910万トンの大豆収穫量を記録したほか、トウモロコシの平均収量は過去10年の平均を7%上回った。

気候専門家エドゥアルド・シエラ氏は、「排水が良く洪水が発生しない農業の中心地では、エルニーニョ現象は非常に良好な収穫量をもたらす」と述べた。

アルゼンチンのトウモロコシの作付けは9月に、大豆は10月に始まる。

同国のロサリオ穀物取引所(BCR)によると、国内の生産者は既に26/27年の小麦作付けに入っており、収量は同国史上3番目の規模となる2000万トンに達する可能性があるとみられている。

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