[ミラノ 12日 ロイター] - 欧州の自動車生産の約60%を占めるフォルクスワーゲン(VW)、ステランティスSTLAM.MI>、ルノーの3社は欧州連合(EU)に対して、域内生産を促進するために単純な条件で「メイド・イン・ヨーロッパ(欧州製)」を判定するルールの採用と、強力なインセンティブを求めている。

ロイターが確認した欧州議会議員宛ての共同書簡を通じて、これらの3社は、域内で販売される車両の70%について、設計から製造までの全バリューチェーンを網羅した形で付加価値の70%を加盟27カ国内から調達することを要望した。

EUは電動化への移行期における広範な産業政策の一環として「メイド・イン・ヨーロッパ」の枠組みを検討中。自動車に関する最終的な制度はまだ整っていないが、政策担当者はサプライチェーン(供給網)を強化して輸入依存を減らすため、ローカルコンテンツ(域内調達率)の基準や国家補助、および域内生産に連動したインセンティブを考慮している。

VW、ステランティス、ルノーは欧州における強固な製造拠点を維持する決意だが、それはより現実的な規制枠組みに左右されると述べた。

3社は書簡で「欧州の自動車メーカーは、戦略的分野における大幅な技術格差、激しい世界的競争圧力、そして根強いエネルギー・製造・規制コストの高騰を通じて競争力の面でかつてない課題に直面している」と記している。

また3社は、欧州の自動車需要が依然として弱く、年間販売台数が2019年比で約300万台減少していることを指摘し、政策的支援の必要性を強調した。

さらに電気自動車(EV)をより手頃な価格にし、地元のサプライチェーンを後押しするため、電池生産への重点的な支援や、特に小型車に対する規制の柔軟性拡大など、欧州を拠点とする製造を奨励する措置を提言した上で「われわれは欧州の中間層に対して、クリーンで手頃な価格、かつ最先端技術を搭載した自動車を提供したいと考えている」と訴えた。

3社は参考指標として、現在のEU自動車市場における輸入車比率が26%に達している点に言及。「欧州は自らを閉ざしているわけではない。産業生産を第三国へさらに外注する傾向に歯止めをかけようとしているだけだ」と主張した。

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