Olivia Le Poidevin
[ジュネーブ 14日 ロイター] - フランス東部エビアンで主要7カ国首脳会議(G7サミット)が開幕するのを控えて、スイス・ジュネーブ中心部で14日実施されたデモが一部暴徒化し、資本主義や多国間主義の象徴とみなす米テスラの電気自動車(EV)に放火したり、国連機関の窓を割ったりした。警察はデモ隊に催涙ガスを発射した。
デモには約2万人が集まり、ロイターの取材陣は参加者が路上からレンガを引き抜いて警察に投げ付け、催涙ガスが漂う中で子どもたちが泣き叫ぶ様子を確認した。G7への抗議活動は常態化し、参加者は資本主義とグローバル化、気候変動、不平等を非難している。
トランプ米大統領を2024年の大統領選で支援したテスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は先週、個人資産が世界で初めて1兆ドルを突破した。
デモに参加したピッパ・ソーギさんは「私にとっては、これは富裕層の集まりであり、貧しい人々が取り残される一方で、富裕層がいかにしてさらに富を蓄積できるかを改めて示すものだ」と批判した。
G7首脳会議にはフランス、英国、カナダ、ドイツ、イタリア、日本、米国の首脳に加え、欧州連合(EU)の代表者も出席する。米国とイスラエルによるイラン攻撃に端を発した中東紛争や、ロシアのウクライナ侵攻が議題の中心となる見通しとなっている。