[シンガポール 15日] - 15日アジア時間の原油先物は4%超下落し、今年3月以来の安値を付けた。トランプ米大統領とイラン外務次官が停戦とホルムズ海峡の通航再開で初期合意に達したと発表したことを受けた。

0004GMT(日本時間午前9時04分)時点で、北海ブレント先物は3.58ドル(4.10%)安の1バレル=83.75ドル。米WTI先物は4.01ドル(4.72%)安の80.87ドル。

仲介役を務めてきたパキスタンのシャリフ首相は、米国とイランが19日にスイスで覚書に署名すると明らかにした。トランプ氏はホルムズ海峡が「通航料なし」で開放され、米軍によるイランの港湾封鎖も終了するとの認識を示した。

イランのメヘル通信は、合意の草案にはイランの取り決めの下で30日以内にホルムズ海峡を再開することが盛り込まれていると報じた。

KCMトレードのチーフ市場アナリスト、ティム・ウォータラー氏は「原油に織り込まれていた地政学的リスクプレミアムが、供給回復見通しを受けてかなり急速に巻き戻されている」と指摘した。

イランのガリババディ外務次官は、制裁緩和を含むより包括的な合意を60日間の停戦期間中に交渉すると述べた。

IGの市場アナリスト、トニー・サイカモア氏は「今後60日間の次の交渉ラウンド、特に核問題を巡る不確実性を踏まえれば、原油価格がここから直ちに大きく下落するとは考えにくい」と語った。

Reuters Copyright (C) 2026 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。