[12日 ロイター] - 米ゴールドマン・サックスは11日、2027年の北海ブレント原油価格の平均予想を従来の1バレル=85ドルから80ドルに引き下げた。供給増加と需要減少を理由に挙げた。ただ、地政学的状況の変化によっては価格が急激に変動する可能性があると警告している。
米国、ブラジル、ガイアナ、ベネズエラ、アラブ首長国連邦(UAE)での生産増加に加え、特に中国における構造的な需要の変化に言及。リポートで「中国におけるオルタナティブ(例えば電気自動車など)への移行が加速するにつれ、需要低迷の10%強が継続すると想定している」と述べた。
また、26年第4・四半期の平均価格は90ドルになるとの見通しを維持。ホルムズ海峡での長期にわたる供給混乱の影響は、これまでのところ予想より小幅な供給不足によって相殺されていると指摘した。
ゴールドマンは価格の上方リスクを強調。悪化シナリオでは、輸出の混乱が長期化した場合、26年終盤の平均価格は110ドル強になると予想した。さらに深刻なシナリオでは、ホルムズ海峡の混乱が27年を通じて続いた場合、価格は140ドルに達する可能性があるという。
一方、下振れリスクとしては、供給の正常化が加速し、需要が弱まる場合、価格は26年終盤には70ドル前後、27年には60ドルまで下落する可能性があるとした。