Anirban Sen Pritam Biswas

[10日 ロイター] - 著名な空売り投資家ジム・チャノス氏は、イーロン・マスク氏率いる米宇宙企業スペースXの新規株式公開(IPO)について、「希望と夢」を頼みにしたものであり、天文学的な企業価値を正当化できるものではないと断じた。

スペースXは12日、ニューヨークで上場する。750億ドルの調達を目指しており、企業価値は1兆7500億ドルに達する見込み。IPOとしては過去最大となる見通しだ。

チャノス氏は10日、ニューヨークで開かれた「iコネクションズ」の会合で「今後5年間にわたるどのような合理的な前提に基づいても、1兆7500億ドルには値しないというのが私の見方だ」と明言。

「われわれは評価を正当化するために、火星のコロニー、工場トンネル、宇宙のデータセンターといった、どんな物語でも作り上げることができる。強気相場では将来の約束にプレミアムが付き、弱気相場では足元の現実にディスカウントが付くものだ」と述べた。

チャノス氏は著名な米国の投資マネジャーで、キニコス・アソシエイツの創業者。空売り投資家として知られ、2001年のエンロン破綻を的確に予測して利益を得たことで名を上げた。

Reuters Copyright (C) 2026 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。