習は金に不満?
韓国・慶南大学のリム・ウルチョル教授は、北朝鮮側が体制の尊厳と隣国との「特別な関係」を強調したのに対し、中国側は実務的な国家間関係と国際秩序に対する自国のイニシアチブを強調したと付け加えた。
韓国統一研究院のホン・ミン上級研究員は「北朝鮮は自国が従属的、依存的、あるいは受益者であるかのように見える要素を排除し、関係を対等なものとして書き換えた」と指摘。「北朝鮮は反米や台湾関連のメッセージといった連帯のシグナルを強めつつ、依存や従属のシグナルを消し去った」と語った。
6カ国協議で米特使を務めたことがあり、現在は戦略国際問題研究所(CSIS)に所属するシドニー・サイラー氏は、中国政府による発表文を基に、金氏が「政治的相互信頼」を築くための十分な歩み寄りを見せていないことに習氏が不満を抱いている可能性があると分析。改革と経済開放が依然として北朝鮮にとって受け入れがたいものであり、北朝鮮が中国の発展経験から学ぶことを拒んでいることがその他の要因に挙げられると付け加えた。
トランプ米大統領は1期目に金氏と3回会談したが、北朝鮮に核放棄を求める米国の要求を巡り外交努力は決裂した。トランプ氏は協議再開に応じる用意があると述べている。
韓国・梨花女子大のリーフエリック・イーズリー国際学教授は「金氏がトランプ氏と再会談する前に中朝首脳が協議する可能性は極めて高いが、習氏が米朝協議のカタリスト(触媒)の役割を果たすかどうかは疑問だ」と指摘した。
中国は北朝鮮にとって最大の貿易相手国で、アナリストらは今回の訪問で貿易と観光が主な議題になるとの見方を示していた。
新華社によると、習氏は9日、朝鮮戦争で戦死した中国兵士を追悼する平壌の友誼塔を訪問した。
両首脳がさらなる会談を予定しているかどうかは今のところ不明だが、朝鮮労働党中央幹部学校の敷地内に共同でモミの木を植樹。新華社はこれを「絶えず新たな息吹を吹き込む友好」の象徴だと報じた。
韓国の聯合ニュースによると、習氏は9日午後に帰国の途に就く予定。

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