Gayatri Suroyo Ananda Teresia

[ジャカルタ 9日 ロイター] - インドネシア中央銀行は9日、臨時会合を開催し、政策金利を0.25%ポイント引き上げ5.50%とした。過去最安値更新が続く通貨ルピアの安定を図るため緊急利上げに踏み切った。

中銀は声明で、前回会合以降「ルピア相場が想定以上に下落した」ため、緊急利上げが必要だったと説明した。定例の政策決定会合は来週予定されていた。

ルピアは数週間にわたって下落圧力を強めており、今年に入り8%下落し、イラン紛争以降は7%下げている。

中銀の決定を受け、ルピアは1ドル=1万8075ルピアに小幅上昇。前日には過去最安値となる1万8190ルピアを付けていた。

前回5月の会合では、予想を上回る0.50%ポイントの利上げを実施。しかし、通貨を支えることはできなかった。

声明では「今回の利上げは、中東での戦争に起因する世界的な変動の影響に対しルピア相場の安定をさらに強化するための措置で、2026・27年のインフレ率を目標範囲内に維持するための予防的措置」と指摘した。

<ルピア防衛に向けた他の措置>

中銀は今回の政策について、海外から証券投資を呼び込むことも意図していると表明した。

バンク・セントラル・アジア(BCA)のチーフエコノミスト、デービッド・スムアル氏は、メキシコやインド、フィリピンなど他の新興国の国債利回りはすでに高いと指摘し、インドネシア中銀はより積極的になる必要があるかもしれないと述べた。

バークレイズはアナリストノートの中で、中銀が資本流入を促すために他の措置も講じているとし、外国人投資家向けの為替ヘッジ・スワップ・レートの10%引き下げや、6カ月物、9カ月物、12カ月物のルピア建て中銀証券(SRBI)利回りの引き上げなどを挙げた。

バークレイズは来週の会合でさらに0.25%ポイントの利上げが行われ、政策金利は5.75%になると予想。0.5%ポイントというより大幅な引き上げの可能性もあると付け加えた。ルピア相場が安定すれば、中銀は利下げを開始する可能性があるという。

<中銀は為替介入継続へ>

ペリー・ワルジヨ中銀総裁は来年の経済予測に関する議会審議で、利上げは本意ではないが、自国資産の魅力を高めるために実施したと説明した。

27年のルピア相場を1ドル=1万6800─1万7500ルピアと予測しているとし、今後も国内外の市場での為替介入を通じてルピア相場の安定化に引き続き注力すると表明した。

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