Hiroko Hamada
[東京 9日 ロイター] - 前場の東京株式市場で日経平均は反発し、前営業日比629円62銭高の6万4654円22銭となった。前日の大幅安の反動で買い戻しが入ったが、一部の寄与度の高い銘柄が軟調でマイナス圏に沈む場面もあった。前日に大きく売られたAI(人工知能)・半導体株の一角は堅調だった。
・日経平均は600円高でスタート後、前場序盤に一時1017円高の6万5042円43銭まで上昇。
・指数寄与度の大きいソフトバンクグループやファーストリテイリングなどが軟調に推移し、一時105円安まで水準を切り下げる場面も。
・国内の金利上昇や米株先物の軟調な推移が上値を抑制したとの見方。セクター別では保険や銀行がしっかり。
・売り一巡後は再びプラス圏で推移し、6万4600円近辺を軸に一進一退の展開。
・AI・半導体株の成長期待は維持されている一方、今週は米消費者物価指数(CPI)公表、翌週は日米ともに金融政策イベントを控え、手掛けにくさも。
・米物価統計で利上げ観測が一段と高まれば、再び調整が進む可能性があるとの見方。
・TOPIXは0.5%高の3871.65ポイントで午前の取引を終了。
・東証プライム市場の売買代金は4兆8085億7800万円。
・東証33業種では、海運、証券、商品先物取引、保険など21業種が値上がり。非鉄金属、情報・通信、ガラス・土石製品など12業種は値下がりした。
・東証プライム市場の騰落数は、値上がりが970銘柄(62%)、値下がりは553銘柄(35%)、変わらずは40銘柄(2%)。
<フィリップ証券のアナリスト・笹木和弘氏>
「ハイテク株の調整は、投資家が売るタイミングを探っていた中で悪材料が重なり売りが加速。健全な調整の範囲内だろう」
「目先も、米国の物価統計や金融政策イベントを控えているので、上方向というよりは下方向を警戒した方が良さそうだ」
「AI・半導体株の中でも個別材料を受けて株価反応はまちまち。一方、内需セクターに資金シフトの傾向もみられる」