国境封鎖で業界が強くなった

メキシコの主要な食肉生産者団体によると、メキシコの対米牛肉輸出量は26年の最初の4カ月間で23%急増している。

メキシコの主要な牛肉輸出州の一つであるコアウイラ州はメキシコ政府の支援を受けて、輸出を支えるために連邦政府と米国の認証を受けた食肉加工能力の拡大を推進している。

ロリンズ米農務長官はメキシコ産生体牛の輸入停止のおかげでラセンウジバエの米国内への侵入を遅らせることに成功しており、追って通知があるまでメキシコ産生体牛の輸入は引き続き禁じられると強調した。

メキシコ全国家畜組織連合会のロヘリオ・ペレス氏は、国境封鎖によってメキシコの業界は適応を余儀なくされたものの、結果として業界を強化することになったと述べた。「食肉の生産から得られる利益は今やメキシコ国内にとどまっている。その結果として米国の産業が打撃を受けている」

窮地に立つ食肉加工業者

国境封鎖は既にひっぱくしていた米国内の供給不足を悪化させているため、一部の肉牛の肥育業者だけでなく米国の食肉加工大手も圧力を受けている。タイソン・フーズのような加工大手は生体牛の仕入れコストの上昇が牛肉の販売価格の上昇を上回ったのが原因で、米国内の牛肉事業で巨額の赤字を報告した。

米国の食肉加工大手の幹部らは、工場を効率的に稼働させるためにもっと多くの肉牛が必要であり、メキシコから生体牛の輸入を再開すれば今後1年―1年半の供給量に最も影響が大きくなるだろうと話した。

タイソン・フーズは今年、テキサス州ラボックの北約120マイル(約193キロ)にあるアマリロの牛肉工場の操業を大幅に縮小し、ネブラスカ州にある巨大な牛肉工場を永久に閉鎖した。

競合するJBSやカーギルは米国内の牛肉工場で異例の労働争議に直面し、賃上げを求める労働者側の要求に対して激しく抵抗している。

世界的な食肉流通業者のPMIフーズのダリン・パーカー社長は米農務省が国境を再開するべきだと強調した。

「牛肉産業に関わるということは、古き良き米国の伝統そのものだ」とパーカー氏は話した。「私たちはこの産業を、本気で守っていかなければならない」

[ロイター]
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