米国内の肥育牛数が減少

米国内の牛肉価格は今年に入って、メキシコからの生体牛の輸入禁止と干ばつのために米国内の肉牛の供給量が75年ぶりの低水準にまで落ち込んだ結果、過去最高値を更新した。干ばつはグレートプレーンズ全域で山火事を引き起こし米国内の生産者に家畜の大量殺処分を強いた。

業界データによると、米国はかつてメキシコから年間100万頭以上の生体牛を輸入しており、米国の牛肉生産のために販売される全頭数の約4―5%を占めた。

肥育業者によると、メキシコ産の肉牛は米国内で肥育されてから食肉加工工場へ送られ、その過程で多くの雇用を支えていた。その雇用は、生体牛を輸送するトラック運転手、肉牛の飼料となる作物を育てる農家、そして肉牛をステーキやハンバーグ用の食肉に解体する食肉処理工場の労働者などが含まれていた。

それらの生体牛は今やほぼすべてメキシコ国内で飼育され、食肉に加工されている。

ラボック・フィーダーズのマネージャー兼共同経営者であるカイル・ウィリアムズ氏は、米農務省が国境の検問所で生体牛の検査と治療を実施すれば安全に輸入を再開できるだろうとし、「そうした手順はすでに整っている。国境の両側で訓練してきた。生体牛を動かさないといけない」

ラセンウジバエは恒温動物の傷口や粘膜に産卵し、ふ化した幼虫が生きた肉に潜り込み、治療しなければ寄生された動物は死に至る。早期に発見すれば治療は可能だ。

ラボック・フィーダーズのウィリアムズ氏によると、米国内の牧場から調達する生体牛の価格が高騰したため肥育場は数カ月前に肉牛の受け入れを完全に停止した。事業を続ければ1頭当たり200ドル以上の赤字が出ることになる。この肥育場は最大4万頭の肉牛を収容できるが、現在の飼育頭数は4000頭程度に落ち込んだ。

肥育牛数の再建には時間