[7日 ロイター] - ウクライナのゼレンスキー大統領は7日、ロシアの富豪ロマン・アブラモビッチ氏がキーウで自身と面会し、和平の見通しに関するメッセージをロシア大統領府に伝えると申し出たことを明らかにした。一方、ゼレンスキー氏はウクライナ政府がドンバス地域を放棄することはないと改めて強調した。

訪問先のロンドンでスカイニュースに述べた。

ゼレンスキー氏は「彼はキーウに来て、『私はあなたに直接メッセージを伝えている。そしてあなたからメッセージを受け取り、プーチン氏(ロシア大統領)に伝えたい』と述べた。だが彼は、公の発信は一切なしで、内密に行わなければならないと話した」と述べた。

また、会談は「秘密ではない」とし、ロシア側はウクライナが「何をする用意があるのか」を知りたがっていると指摘。

「私は、問題はわれわれの側にあるのではないと伝えた。あなた方がわれわれの領土でわれわれと戦っている。私は彼にドンバスについて話し、それが核心的なメッセージだった。われわれは去らないし、自国の領土から出て行くこともない。そのような形であなた方に勝利を渡すことはない。あなた方はそれを手にできない」と述べたという。

英サッカーのチェルシーの元オーナーであるアブラモビッチ氏は、ロシアによる2022年のウクライナ侵攻を巡ってロシアに科された制裁の対象となっている。

ゼレンスキー氏はまた、ロシアもしくはベラルーシでプーチン氏と会談する可能性を改めて否定した。

交渉を進める最速の手段として現在の前線での戦闘停止を受け入れる用意があるが、それは領土の放棄を意味するものではないとも強調。「われわれは戦争が再燃しない形で終わらせたい。単に(戦闘を)凍結するという考えではないが、最速の方法は凍結し、外交の場に移すことだ」と語った。

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