[東京 5日 ロイター] - 前場の東京株式市場で日経平均は続落し、前営業日比809円22銭安の6万6661円47銭だった。前日の米ハイテク株安を受けて、人工知能(AI)や半導体関連株の一角が売られて指数を押し下げ、日経平均は一時1600円超安となった。市場では、このところの短期的な過熱感を解消する動きが続いているとの見方があった。TOPIXはプラス圏で前引けした。
日経平均は355円安で寄り付いた後も下げを強め、前場中盤で1608円安の6万5862円21銭まで下落した。時間外取引での米株先物でナスダック先物が1,40%超安、韓国の総合株価指数(KOSPI)が6%超安となり、AIや半導体関連株の重しとなった。米雇用統計を控えた手控えムードも広がった。
三井住友信託銀行の瀬良礼子シニアマーケットストラテジストは「4月以降の急ピッチな上昇を受け、利益確定売りが出やすくなっている。米雇用統計を前にポジション調整の動きも出やすい」との見方を示した。
TOPIXは0.07%高の3954.44ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は4兆9656億7300万円だった。東証33業種では、値上がりが海運、その他製品、陸運、不動産など22業種、値下がりが金属製品、電気機器など11業種だった。
個別では、4日に米アンソロピックのAI(人工知能)モデル「クロード・ミュトス」を活用し、脆弱性の早期発見や迅速な修復対応を支援すると発表したトレンドマイクロが7%超高となったほか、PayPay(ペイペイ)がT&Dフィナンシャル生命保険の株式70.2%を取得し子会社化すると発表したT&Dホールディングスが5%超高となった。
そのほか、利上げ観測を受けてみずほフィナンシャルグループ、三井住友フィナンシャルグループ、三菱UFJフィナンシャル・グループなどのメガバンク株が軒並み上場来高値を更新した。
主力株では、東京エレクトロンが6%超安、アドバンテストが4%超安、SUMCO、イビデンは8─9%超安となった。ソフトバンクグループは横ばいだった。半面、TDKは3%超高、キオクシアホールディングスは小幅高だった。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1224銘柄(78%)、値下がりは319銘柄(20%)、変わらずは21銘柄(1%)だった。