中南米でトランプの姿勢は長く記憶される

共和党系の政治コンサルタントで中南米系の動向に詳しいマイク・マドリッドは本誌にこう語った。「反カトリックを公然と打ち出したトランプ政権の攻撃的姿勢は(中南米系の間で)長く記憶されるだろう」

マドリッドによれば、タイミングは共和党にとって最悪に近い。人気上昇中の教皇との対立が深まるなか、共和党は選択を迫られている。対立を続けるのか、それとも11月の中間選挙前にカトリック票への政治的ダメージを食い止めるのか。
 

マドリッドはこう語った。「アイルランド系も中南米系も、根底から感情を揺さぶられている……今回はレベルが違う。レオが(信徒たちから)とても愛されているからだ」

発言の撤回をほとんどしないトランプが引き下がる兆候はない。キリストが自分を抱き締める画像など、SNSで挑発的な投稿を続けている。バンスやジョンソンらも教皇批判をさらに強めている。


 

「救世主」画像を取り下げた後にも自身のSNSではこんな投稿を TRUTH SOCAL(※画像をクリックすると投稿に飛びます)

それでも教皇の威信は揺らいでいない。トランプ政権が予想していなかったのは、戦いを挑んだ相手が「脅しの利かないアメリカ人」をトップにいただく組織だということだ。

「カトリック教会はこの政権より長く存続する」と、ディロンは言う。「長い外交史を持ち、アメリカとも舞台裏で協力を続け、世界各国と関係を維持してきた。本物のグローバルな組織なのだ」
 

※この記事は後編です。前編「アメリカ出身の『物言う教皇』レオ14世とトランプの対立…カトリック票の離反と揺れる米政治」はリンクからご覧ください。

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