Niket Nishant
[26日 ロイター] - 米半導体大手マイクロン・テクノロジーの株価が26日の米株式市場で上昇し、時価総額が初めて1兆ドル台に乗せた。
マイクロン株は19.3%高の895.88ドルで引けた。
人工知能(AI)ブームを背景にこれまでも大きく上昇していたが、この日はUBSがマイクロンの目標株価を1625ドルとし、従来の535ドルから引き上げたことをきっかけに急騰した。
LSEGのデータによると、UBSが設定したマイクロンの目標株価水準は、同株をカバーする証券会社46社の中で最も高い。
時価総額1兆ドル到達は、AIインフラにおけるメモリーチップの中心的な役割を裏付けるとともに、AI関連取引における幅広いシフトを反映している。投資家は当初、画像処理半導体(GPU)メーカーに集中していたが、現在は大手テクノロジー企業の大規模な投資計画から恩恵を受けられる企業を探している。
B・ライリー・ウェルスのチーフ市場ストラテジスト、アート・ホーガン氏は「純粋なメモリーへの需要が非常に短期間で急増しており、マイクロンが明らかにその中心にいる」と指摘。「マイクロンの時価総額が1兆ドルに到達したことは、AI革命でデータセンターを運営するために必要な膨大な需要を象徴するものだ」と述べた。
エヌビディアがAIモデルの学習や実行に使う高性能プロセッサーを製造しているのに対し、マイクロンは主にデータ保存や転送に使われるメモリーチップを生産している。マイクロンの躍進により、これまで主にアジア勢が主導してきたメモリーチップ競争において、米国が有力な対抗馬を得た形だ。
世界最大のメモリーチップメーカーである韓国のサムスン電子は既に時価総額が1兆ドルに到達しており、SKハイニックスも追随しつつある。